Macintosh
2020/07/22
Mac(Macintosh)とは長い付き合いです。
前回の投稿「ユーザーが企業から離れていく瞬間」で書いたように久しぶりにMacに戻ってきました。
最初の出会いは「Macintosh Plus」です。
起動時のシンセ音、マウスを使ったGUI、印刷クオリティの高さ、システムエラーの爆弾マーク、ファイルをゴミ箱にドラッグするとプクっと膨らむアイコン、イースターエッグ…、何もかも斬新で楽しくて夢中になりました。
その後、Classic、LC630、Power Macintosh 7600、iBook G3、PowerBook G4と変遷を遂げてきましたが、Webの仕事をする都合で、いつしかWindowsがメインになりました。
Windowsを完全に手放すことは、まだしばらく難しいかもしれませんが、もういい加減自分の好きな環境で生きていこう、と決意しています。
Macのアイコン
Macの魅力は沢山ありますが(Old Mac)、その一つにアイコンのデザインがあります。
初期のMacにおいてアイコンのデザインをしたのがスーザン・ケア。
Susan-Kare:Apple
Macが正常に起動した時に表示されるHappy Macや問題が起きて正常に起動できなかった時のSad Macなど、私とパソコンとをつなぐこのインターフェイスに無機質な図形や記号ではなく、表情のあるピクセルアートでアイコンという概念を確立しました。
彼女はWindows3.0の開発にも関わり、今でもWindowsのメモ帳など彼女がデザインしたアイコンが幾つか残っています。以外だったのはNHKのどーもくんも彼女のデザインのようです。
「Old Macのインターフェイスが懐かしい」という方のために面白いサイトを紹介します。
PCE.js:Mac Plus emulator running Mac OS System 7
ブラウザ上で、起動から中のソフトまで本物のように操作出来ます。正に「Macintosh Plus」です。懐かしすぎて涙が出そうになる位素晴らしい出来です。
Macの起動音
もう一つOld Macで取り上げたいテーマは、起動音です。
歴代のMacで、起動音も幾つか種類がありますが、一番馴染み深いと思えるサウンドが以下の音です。
この「ジャーン」という音を作ったのは、Appleにサウンドデザイナーとして勤務していたジム・リークス。
ヒントを得たのは、ビートルズの曲「A Day in the Life」のエンディング。
私はこのエピソードを聞いて「なるほど、だからこんなに愛着が湧くんだ」と、妙に納得できました。
彼は、それまでのMacの起動音が嫌いだったため、勝手に発売前のMacの起動音を差し替えたそうです。
エンジニアたちからの反発を押し切った結果、Appleは数年後にこの起動音を商標登録するまでになります。
残念ながら、MacBook Pro(Late 2016)以降、起動音が廃止されましたが、起動音を復活させる方法もあるようなので、いつか試してみたいと思います。
以下、ジム・リークスのインタビュー映像です(英語)。
Source:CNBC
出典:CNBC_YouTube