CAMEL "Moonmadness tour 2018":ライブレポ
2020/07/22
2018年5月19日(土)、待望のCAMEL「Moonmadness tour 2018」に行ってきた。ただじっくりと音空間に浸りたかったので、実はライブレポのような客観的情報はあまりない。
まず会場に入るとフリー(ポール・ロジャースのバンド)の曲が流れている。
選曲がいい。このライブ空間に、ポール・コゾフのギターが鳴り響いているだけで気持ちが高ぶり、徐々にロック魂が蘇ってくる。
待つこと数十分、ステージの暗転で期待感はMAX。予想通り「Aristillus」でメンバーが入って来た。
1曲目の「Song Within A Song」で、もう涙が溢れてくる。
10代の頃胸をときめかせて聴いていた「moonmadness」が、40年ぶりに目の前で再現されている。
どの曲も大好きで、全てインプットされている。それを同じ曲順でそのまま生で聴けるなんて、こんな幸せな事があるだろうか。
「Chord Change」
昔ギターのパートを完コピした。
目の前でAndy(Andrew Latimer)が弾いている。
少し腕が落ちたのかな、と感じる所もあるが、昨年手の手術をしたらしい。
しかも2日前(5月17日)の誕生日で、恐らく71歳という年齢を考えると、このパフォーマンスは信じられない。
円熟味が増したということだろう。
「Spirit Of The Water」
亡きPeter Bardensを思い出し、目頭が熱くなる。
Peter Jonesの歌声も素晴らしい。キャメルのメンバーとして完全に定着している。
失礼、この曲はColin BassがVocalだった(5/21訂正)。
「Another Night」
FMラジオでキャメルを知るきっかけになった曲。
Andyのレスポールが本当にいい音を出している。
「Air Born」
こんなに切なくて泣ける曲があるだろうか。周りに誰もいなかったら号泣するレベル。
ベースとドラムスのシンコペーションもオリジナル通りに演奏してくれて嬉しい。
このままいつまでも聴いていたい。
曲が終わると自動的に次の曲Luna Seaへの期待感が高まっていく。
「Luna Sea」
リズム隊が重要なこの曲。Colin BassのベースとDenis Clementのドラムスは、コンビネーションがなかなか良い。
特にDenis Clementは、ハイハットの刻み方までAndy Wardを踏襲しつつ、自分らしさも十分に表現していて、なかなかのドラマーだと感心した。
後半のAndyのギターは「ちょっとマイルド過ぎるかな~。もっとトリッキーにガンガン弾きまくって欲しい」なんて思うのは、余りにも独りよがりな願望か…。
でも初来日や2度目の来日の時に観た「Luna Sea」に比べれば最高の演奏だった。感謝・感激。
Moonmadnessを一気に演奏して、15分の休憩。
トイレの行列はオジサンばかり。自分もオジサンだからしょうがない。同年代のこのような人たちの心の中にCAMELがしっかりと生きている、と思うと親近感が湧く。
第二部の開始。Andyが「sorry」と言いながら入って来た。ステージが暗転しても、なかなかメンバーが入場しなかったからだと思う。心優しいAndyらしい。
以下、第二部以降のセットリスト。
- Mystic Dreams
(1stアルバムのMystic Queenのようなイントロだが、新曲のようだ) - Unevensong @ Rain Dances
- Hymn To Her @ I Can See Your House From Here
- Rose Of Sharon @ Dust & Dreams
- Coming of Age @ Harbour of Tears
- Sahara @ Rajaz
- Rajaz @ Rajaz
- Dingley Dell(新曲)
- Ice @ I Can See Your House From Here
- Mother Road @ Dust & Dreams
- Hopeless Anger @ Dust & Dreams
- Long Goodbyes @ Stationary Traveller
アンコール:
- Rhayader @ Snow Goose
- Rhayader Goes to Town @ Snow Goose
- Lady Fantasy @ Mirage
夢のような3時間があっという間に過ぎてしまった。
Thank you Andy and CAMEL .
God Bless you .