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アートとしてのアルバムジャケット:ベースがかっこいい編

2021/11/13

毎年11月11日は「ベースの日」ということで、今年もベースのかっこいい曲とアルバムジャケットをご紹介します。

Brand X / Unorthodox Behaviour:ブランドエックス / 異常行為

Unorthodox Behaviourジェネシスのフィルコリンズ繋がりで聴き始めたブランドX。
このファーストアルバムは1976年リリースで、邦題は「異常行為」という不思議なタイトル。

フィルコリンズがこれほど凄いドラマーだと知ったのはこのアルバムから。
そして、何よりも度肝を抜かれたのは、ベースのパーシージョーンズ。

「これでもか」とばかりにグイグイ攻めてくる。フレットレスでここまで弾きまくる人って他にいるか?

そして、フィルコリンズとパーシージョーンズの変拍子と独特なグルーヴの上に、ロビンラムリーのキーボードとジョングッドソールのギターが綺麗に乗ってくる。

ギターが時々朗々と歌ったり、泣いてくれるのも嬉しい。
私の中では、70年代ジャズロックの最高傑作と言える作品。

King Crimson / slands:キング・クリムゾン / アイランズ

Islandsピート・シンフィールドとロバート・フリップの方向性の違いや寄せ集めメンバーのため、まとまりとしては微妙だが、美しい楽曲とアグレッシブで即興性のあるJAZZとのコントラストが魅力のアルバム。

ボズ・バレルはボーカルとして加入し、とても美しい歌声を聴かせてくれるが、このアルバムから初心者としてベースを弾かされた。
しかしグループ脱退後、バッドカンパニーのベーシストとして活躍することになるのだから面白い。

アルバム2曲目の「Sailor's Tale(船乗りの話)」は、単純なフレーズをひたすら繰り返すベースラインと、その上に乗るロバート・フリップのギターによるヴォイシング、そしてフリージャズのようなメル・コリンズのサックスが衝撃的で、当時この曲だけ何度も繰り返して聴いた記憶がある。

Grand Funk / We're an American Band:グランド・ファンク / アメリカン・バンド

Were-An-American-Bandアルバム6作目のPhoenix(不死鳥)からグランド・ファンク・レイルロードのバンド名をグランド・ファンクに変更し、ベース・ドラムス・ギターのトリオの編成からキーボードをを加えて4人編成となり、トッド・ラングレンをプロデューサーに迎えて制作された会心の7作目。

それまでのハードロックから若干ポップスに近づいたものの、図太くヘヴィーなサウンドは健在で、フェンダージャズベースをブリブリ鳴らすメル・サッチャーのベースは、グランド・ファンクには欠かせない存在。

73年のリリース当時、タイトル曲「アメリカンバンド」は大ヒットし、中学生の私は、日曜朝のポップスベスト10のようなラジオ番組で、毎週のようにヘヴィーなロックの洗礼を受けた。

70年代は、ブリティッシュロックがメジャーシーンを席巻していた中で、「俺たちはアメリカのロックバンドだぜ」と息巻いている感じも良い。

Rush / Signals:ラッシュ / シグナルズ

Signalsカナダのスリーピースバンドであるラッシュは、ハードロックバンドとしてデビューし、その後プログレ色の強いサウンドへと変化し、独自のファンタジックなラッシュワールドを創り上げてきた。

ベースのゲディー・リーは、ボーカルを担当し、シンセも演奏するマルチプレーヤーで、ラッシュサウンドの要である。

82年リリースのこのアルバム「シグナルズ」は、ちょうど中期にあたる作品で、シンセが多用された空間的な広がりと、クリアーで透明感のあるサウンドが魅力。

当時のゲディー・リーは、黒のリッケンバッカー4001を、トレブルを利かせてゴリゴリ弾いている。

目立つ演奏はしないが、全体をグイグイ引っ張っていくような力強さがあり、ニール・パートのドラムスとの絡みがセンス良く、本当に聴いていて気持ちが良い。

今回ご紹介したアルバム



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