アートとしてのアルバムジャケット:ライル・メイズ
2021/11/13
大好きなピアニスト「ライル・メイズ」が逝ってしまった。
パット・メセニー・グループは、彼の存在なくてはあり得なかっただろうし、恐らくスケールの大きさと精神性の深さ、リリカルで美しいサウンドはライル・メイズの影響が大きかったと思われる。
Lyle Mays:ライル・メイズ / 心象風景 - ミラー・オブ・ザ・ハート
ライル・メイズの初リーダーアルバム。
JAZZの枠に収まらない壮大で美しい作品。
1986年発表当時、アメリカに滞在していた私は、コロラド州からテキサス州に移動する車中で繰り返し聴いた。
正に心象風景として心に沁みこんでいる。
Lyle Mays (Piano/Synthesizer/Autoharp)
Nana Vasconcelos (per)
Billy Drewes (sax)
Bill Frisell (g)
Marc Johnson (double bass)
Alex Acuna (ds)
Lyle Mays / Street Dreams:ライル・メイズ / ストリート・ドリームス
1988年リリースのソロアルバム2作目。
1作目に比べるとカラフルでモダンで軽快さもあるが、ライルらしい内省的で美しい曲もあり、聴けば聴くほど味の出る素晴らしい作品。
Piano, Keyboards – Lyle Mays
Drums – Peter Erskine, Steve Gadd, Steve Jordan
Bass – Marc Johnson, Steve Rodby
Guitar – Bill Frisell
Trumpet – Laurie Frink, Randy Brecker, Bob Millikan
Trombone – Chris Seiter, Dave Bargeron, Keith O'Quinn
Tenor Saxophone, Flute – Bob Malach, Bob Mintzer
Bass Trombone – Dave Taylor
Vocals [Spoken Words] – Emilia Barros
Vocoder – Vicki Randle
Lyle Mays / Fictionary:ライル・メイズ / フィクショナリー
1992年リリースのソロ3作目はピアノ・トリオ。
パーソナルはLyle Mays (p)、Marc Johnson (b)、Jack DeJohnette (ds)。
今までのフュージョン寄りではなく、ジャズ・トリオでのライル・メイズがまた素晴らしい。
ビル・エバンスでもなく、キース・ジャレットでもない、ライル・メイズのアコースティックピアノがここにある。
間の取り方やタメ、知性的で繊細で美しいソロ、丁寧な音作りを聴いているとライルの深い人間性を感じる。
もっと多くの作品を聴きたかった。