コーチング

あるカウンセラーからの相談

カウンセラーある女性から相談を受けた。今からおよそ20年程前の出来事である。

その方は「カウンセラー」の肩書で、人の話を聞いてあげて、アドバイスをするような仕事をしていた。

彼女は当時50歳前後だったと思う。

「相澤さん、今度19歳の女の子が来るんだけど、若い人とどんな風に話をしたらいいかなー」

私は即座にこう答えた。「自分が19歳の頃のことを思い出せばいいんですよ」
私が言い終わるなり彼女は「あっはっはっはー」と、まるで「何バカなこと言ってんの」と言わんばかりに笑い飛ばした。

私は真面目に答えたし、自分だったら18-19歳位の感性は持ち続けているつもりなので、彼女の態度に唖然とした。

当時はまだコーチングの勉強をしていなかったので、傾聴・共感・承認などの知識は無かったが、この何とも言えない違和感は今でも残っている。

恐らく彼女は、相手の年齢に関わらず人の話を聞けない(聴けない)人で、ただ自分が正しいと思う価値観を伝えるだけなんだと思う。

そんな態度で家族にも接しているため、家庭の中に気の毒な事情を抱えている人が数名いる。しかも、自分に原因がある事に気が付いていない。

大切なのは、人の話をきちんと聴いてあげることであり、深く理解してあげること。
そのためには、相手の世界観を共に味わえる感性が必要なのではないかと思う。
これは年齢の問題ではなく、相手を誠実に受け入れられるかどうかだ。

「きちんと聴く」「深く理解する」「誠実に受け入れる」ためには、自分の価値観が邪魔になることがある。
どんなに自分に知識があり、経験があり、自信があったとしても、相手を深く理解するためには、一旦自分の価値観を手放す。これが一番重要である。



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